仏ヴァレオのバス用空気清浄機、12カ国の通勤用シャトルバスに順次導入

仏自動車部品大手のヴァレオは6月23日、ウイルスや雑菌を除去する車内空気浄化システムをグループの通勤用シャトルバス250台に順次搭載すると発表した。同システムは紫外線技術を用い、1回の循環で新型コロナを含むウイルスや雑菌、カビ類を95%以上除去できる。独自設計のモジュール式のため、車両の空調システムとの統合のほかエアコンを装備していない車両にも後付けできる特長がある。

同装置はほぼすべてのタイプのバスに取り付けができる。紫外線が装置から漏れ出すのを防ぐため、同社が「光の迷宮」と呼ぶ特殊な回路を組み込んでおり、車内の空気を安全に効率よく殺菌できる。同社によると、システムの科学的有効性はドイツのフランクフルト大学病院およびウルム大学医学測定学レーザー技術研究所(ILM)により証明されている。

当該システムは4月、独自動車工業会(VDA)からトップイノベーション技術に選定された。システムが搭載されたシャトルバスは、日本、タイ、インドネシア、インド、メキシコ、ブラジル、スペイン、ハンガリー、ポーランド、チェコ、ルーマニア、トルコの12カ国で2万5,000人以上のヴァレオ従業員が利用することになる。

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