ドイツのメルケル首相は2日、英国のボリス・ジョンソン首相と会談し、両国の共同閣議を年に1度開催することで合意した。EUを離脱した英国との関係を新たな基盤上で深化させていくことが狙い。友好条約ないし協調条約の締結も計画している。
メルケル首相は英国との関係の新しい章が始まると発言。ジョンソン首相は、北アイルランドをめぐってEUとの関係は緊迫しているものの、ドイツとの関係を深めることは可能だと強調した。
EUと英国の関係は「ソーセージ戦争」が勃発するなど冷え込んでいる。ジョンソン首相は今回の会談で「独ドルトムントからデュッセルドルフに焼ソーセージを運ぶことができないという事態を想像してほしい」と発言。メルケル首相は、北アイルランド議定書の運用ではさらなる作業が必要だと一定の理解を示した。