メルセデスベンツ―上期販売25%増加、EVとPHVは3ケタ増に―

ダイムラーの子会社メルセデスベンツが6日発表した上半期の乗用車販売台数は118万2,724台となり、前年同期比で25.1%増加した。新型コロナ危機からの市場の回復が反映された格好。電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)が全体をけん引した。

主力の「メルセデスベンツ」ブランドは24.3%増の116万2,471台を記録した。EVとPHVは305.0%増の12万1,500台へと急拡大。同ブランド販売の10.3%を占めた。EVは291.4%増の3万9,000台だった。EV専門の超小型車ブランド「スマート」は100.5%増えて2万253台となった。

メルセデスベンツの実績を地域別でみると、欧州は22.4%増の38万3,616台、アジア・太平洋は26.1%増の57万7,723台、北米は24.4%増の18万2,305台と2ケタ台の伸びを記録した。最大市場の中国は27.6%増えて過去最高の44万1,579台へと達した。

同社の第2四半期の乗用車販売台数は59万1,725台で、前年同期を28.1%上回った。内訳はメルセデスベンツが27.0%増の58万1,201台、スマートが148.3%増の1万524台だった。

自動車業界の大きな問題となっている半導体不足を受け、同社は第2四半期に生産調整を余儀なくされた。下半期も生産に支障が出る見通しだ。

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