●エオブヴィエの企業評価額は60億ズロチ(約13億2,900万ユーロ)
●ソフトバンクの投資額5億ズロチ、転換社債を引き受け
ポーランド小売り大手のCCCは3日、靴通販サイトを運営する傘下のエオブヴィエにソフトバンクが5億ズロチ(1億3,000万米ドル)を投資すると発表した。エオブヴィエの新規株式公開(IPO)に向けて株主構成を強化するとともに、調達した資金を事業拡大に振り向ける。
ソフトバンクは傘下のソフトバンク・ビジョンファンド2を通じてエオブヴィエの転換社債を引き受ける。企業評価額(60億ズロチで固定)に応じて社債を株式化できる取り決めだ。遅くともIPOあるいは「類似の(CCC)」取引を行った時点で株式に転換される。IPOは今後1~2年間に実施される予定だ。
CCCはポーランドの靴小売業界最大手だが、パンデミックで実店舗の売上が下落した。このため、オンライン事業であるエオブヴィエの強化に向けて、新たな少数株主の獲得に努めてきた。今年に入り、通信大手ツィフローヴィ・ポルサットとA&Dインベストメンツに株式20%を10億ズロチで売却している。
エオブヴィエは世界17市場で事業を展開。580ブランドの製品17万種を販売している。(1PLN=29.17JPY)