●政策金利を物価上昇率より高く設定する方針を明確に
●現行金利は19%、6月のインフレ率は17.5%
トルコのシャハプ・カブジュオール総裁は2日の投資家会合で、インフレ率が中期目標である5%に下がるまで政策金利(7日物レポ金利)を物価上昇率より高く設定する方針を改めて明確にした。同時に、インフレ見通しとして4月に示した「年末までに12.2%へ低下」という予測を改めて確認した。現行金利は19%だが、6月の物価上昇率は2019年6月以来最高の17.53%を記録している。
会合出席者によると、現行のインフレ見通しを踏まえた利上げの可能性について総裁は、「必要ない」としたうえで、予想に反する展開があれば「必要な措置をとる」と答えた。
なお、カブジュオール総裁は他国の中銀と通貨スワップ協定締結に向けて交渉中であることを明らかにした。ロイター通信の報道によると、アゼルバイジャンと最初に協定を結ぶ見通しという。