ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した5月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.3%減(暫定値)となった。減少は2カ月連続。半導体不足が深刻な自動車業界の生産調整が響いたもようだ。経済省は需要が旺盛で企業景況感も良好なことを踏まえ、製造業の見通しは依然として明るいとの見方を示した。
製造業の生産高は0.5%減少した。投資財が3.4%縮小し全体を強く押し下げた格好だ。中間財は0.6%、消費財は4.1%増加した。
エネルギー業は2.1%減、建設業は1.3%増だった。
鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、4~5月は前の期の2~3月を実質0.6%上回った。建設業が3.1%増加したことが大きい。製造業は0.2%減少した。機械が2.4%増えたのに対し、自動車・自動車部品は6.9%落ち込んだ。