フォルクスワーゲン―国軒高科との協業深化、独に電池工場―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は13日、中国電池大手の国軒高科との協業を進化させると発表した。独北部のザルツギターにあるVW工場内に車載電池セルの生産施設を共同建設するほか、VWグループの量産車向け「統一セル(unified cell)」の第1世代を国軒高科が開発する。ザルツギターの電池工場は2025年の操業開始を予定している。今回の合意はVWが他の電池メーカーと取り決めた取引にしわ寄せをもたらさない。

国軒高科は寧徳時代新能源科技(CATL)、比亜迪(BYD)に並ぶ中国の主要車載電池メーカーで、安徽省合肥市に本社を置く。VWは昨年5月、同社に約11億ユーロと投じて株式26%を獲得し、筆頭株主となることを取り決めた。中国の電池メーカーに外資が出資するのは初めて。新エネルギー車(NEV)に搭載する電池を確保することが狙いだ。VWの出資計画はすでに中国当局に承認されており、現在は取引の最終手続きが行われている。

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