独自動車大手オペルのミヒャエル・ローシェラー社長は8日、親会社ステランティスのイベント「EVデー2021」で、欧州で販売する車両を2028年から電気自動車(EV)に一本化する意向を表明した。ステランティスの電動化戦略に基づく措置で、中国市場には純粋なEVブランドとして参入。また、往年のスポーツクーペ「マンタ」を20年代半ばにEVとして復活させる。
ステランティスは25年までに300億ユーロ以上を電動車に投資する方針を打ち出した。欧州では販売台数に占めるEVとプラグインハイブリッド車(PHV)の割合を30年までに現在の計14%から70%以上に引き上げる目標。米国でも同40%以上を実現する。電動車を大幅に増やすことから、電池工場を計5カ所、建設する計画だ。カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は電動車の価格が今後、一段と低下していき、26年には補助金を除いたベースで内燃機関車と同水準になるとの見方を示した。