化学大手の独BASFは12日、2021年12月期の業績予測を引き上げた。上方修正は今年2度目。1-3月期に引き続き4-6月期も事業が好調だったことから、売上高を従来の「680億~710億ユーロ」から「740億~770億ユーロ」、営業利益(EBIT、特別要因を除く)を同「50億~58億ユーロ」から「70億~75億ユーロ」へと引き上げた。
4-6月期暫定決算の売上高は197億5,300万ユーロで、前年同期を55.8%上回った。為替変動は足かせ要因となったものの、販売価格と販売量がともに大幅に上昇し、売り上げが強く押し上げられた。EBIT(同)は前年同期(2億2,600万ユーロ)の10倍強の23億5,500万ユーロへと拡大した。
特別要因加味ベースのEBITは5,900万ユーロから23億1,600万ユーロへと増えた。顔料事業の売却で水準が押し上げられた。