高級乗用車大手の独BMWが7日発表した上半期のグループ販売台数は前年同期比39.1%増の133万9,080台となり、過去最高を更新した。コロナ禍前の19年同期を7.1%上回っている。
全体をけん引したのは電動車で、148.5%増の15万3,267台と2.5倍に拡大した。電気自動車(EV)が183.9%増の3万6,089台、プラグインハイブリッド車(PHV)が139.4%増の11万7,178台とともに3ケタ台の伸びを記録している。
ブランド別では主力のBMWが39.9%増の117万8,292台、ミニが32.6%増の15万7,799台へとそれぞれ拡大。ロールスロイスは91.6%増えて2,989台となった。
BMWとミニの販売を地域別でみると、欧州は35.3%増の50万4,327台、南北アメリカは47.4%増の22万4,225台、アジアは39.1%増の57万8,859台とすべて好調だった。最大市場の中国は41.9%増の46万7,064台となり、グループ販売に占める割合は34.9%に達した。
4-6月期のグループ販売台数は70万2,474台で、前年同期を44.6%上回った。ブランド別の内訳はBMWが43.5%増の61万7,749台、ミニが52.2%増の8万3,116台、ロールスロイスが127.6%増の1,609台だった。
同社は自動車業界の大きな問題となっている半導体不足を受けて、上半期に生産を部分調整した。厳しい状況は今後も続く見通しで、下半期の販売が下振れする可能性を排除していない。