学校に持ち運び型空気清浄機、据え置き型に続き政府が購入支援を決定

ドイツ政府は14日の閣議で、持ち運び型の空気清浄機を購入する学校と保育施設に補助金を交付することを決議した。秋以降は気温の低下で換気しにくくなり、新型コロナウイルスの校内・園内感染が懸念されることから、支援に踏み切る。学校閉鎖などで生徒・園児が対面授業などを受けられなくなる事態を回避する狙いだ。

コロナ禍の発生後、対面授業はしばしば在宅学習やオンライン授業に置き換えられてきた。このため生徒の学習不足や、友達に会えないことによるストレスが大きな社会問題となっている。12歳未満の子供は当面、新型コロナワクチンの接種を受けられないことから、夏休み明け以降に流行が拡大すると、学校閉鎖が再び全国的に行われる恐れがある。

政府は据え置き型の空気清浄機については、設置する学校と保育施設への補助金交付を6月中旬に開始した。ただ、据え置き型を短期間で数多く設置することはできないため、設置作業が不要の持ち運び型の調達も支援するよう求める声が強まっていた。

政府はこれを受け今回、持ち運び型の調達にも計2億ユーロの補助金を交付することを決めた。対象となるのは12歳未満の生徒が通う教育・保育施設。調達費用の最大50%を負担する。残りは各州が捻出することになる。

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