フォルクスワーゲン―スペインに電池工場―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は13日、スペインに車載電池工場を設置する方向で準備を進めていることを明らかにした。同国で生産予定の電動車向けに供給する考え。計画が正式決定すると、VWが欧州に設置する3カ所目の電池生産施設となる。

同社は電動車の製造を今後、大幅に増やしていくことから、それに必要な電池の生産拠点を2030年までに欧州の計6カ所に確保する。生産能力は合わせて240ギガワット時(GWh)。すでにスウェーデン北部のシェレフテオと独北部のザルツギター工場から調達することが決まっている。

スペインの電池工場はこれに続くもので、現在、戦略提携先と共同で設置することを検討している。生産能力は徐々に拡大していき30年に40GWhとする考え。最終的に建設するかどうかは枠組み条件と補助金を踏まえて決定する。

VWは25年の売上高営業利益率を従来目標の「7~8%」から「8~9%」へと引き上げたことも明らかにした。電気自動車(EV)用車体や電池、コネクテッドカー用ソフトウエア、移動サービスをグループ全体で統一することでコストを削減し、達成する考えだ。

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