ダイムラー―黒字転換、市場予想を上回る水準に―

自動車大手の独ダイムラーは15日、2021年4-6月期の営業損益(EBIT)が前年同期の赤字(16億8,200万ユーロ)から51億8,500万ユーロの黒字(暫定値)へと好転したことを明らかにした。市場の事前予想(41億1,700万ユーロ)に比べても水準は大幅に高い。オラ・ケレニウス社長は半導体不足で生産と販売に支障が出たにもかかわらず、すべての部門が好業績を上げたと述べた。

調整済みベースのEBITも7億800万ユーロの赤字から54億1,800万ユーロの黒字へと転換した。部門別でみると、乗用車・バンは2億8,400万ユーロの赤字から36億300万ユーロの黒字、トラック・バスは7億4,700万ユーロの赤字から8億3,100万ユーロの黒字へと転換。金融・移動サービスは同利益が3億1,300万ユーロから約3倍の9億3,000万ユーロに拡大した。乗用車・バンの売上高営業利益率は12.8%となり、3四半期連続で2ケタ台に達した。

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