オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは4日、従量制の自動車保険サービスを提供する米新興企業ループ(LOOP)と複数年の契約を締結したと発表した。ドライバーの位置情報を使い運転の実情に応じた保険料金を設定する同社に、地図データや交通統計情報などを提供していく。これによりループはよりきめ細かな保険料金やサービスを開発できるようになる。
ループは人工知能(AI)やビッグデータ、テレマティクス技術を活用し、ドライバーの運転行動や走行する道路のリスク評価をもとに保険料金を算出する。従来型の自動車保険で一般的な、クレジットスコアや所得、学歴などの指標では評価が低くなる層に対し、平等な保険サービスを提供することを目的としている。
トムトムとの提携により、同社はより公正で透明性の高い自動車保険料金の設定が可能になる。また、ドライバーの運転行動をリアルタイムで監視し、より安全な運転方法や、事故のリスクが高い道路を避ける提案もできるようになる。