カスタムセルズ―ポルシェなどが出資―

リチウムイオン電池セルの開発・製造を手がける独スタートアップ企業カスタムセルズは26日、投資会社ブイスクエアド・ベンチャー、468キャピタル、高級車大手ポルシェの3社が同社の新たな出資者になると発表した。3社から得る資金で独北部のイツェホー、南部のテュービンゲンにある拠点を拡大するほか、新技術・研究プロジェクトに投資する。出資額と出資比率は非公開。経済紙『ハンデルスブラット』によると、総額2,000万~3,000万ユーロに上るもようだ。

カスタムセルズはフラウンホーファー研究所からのスピンオフとして2012年に設立された。幅広い分野の顧客向けに高性能セルの開発、プロトタイプ生産、量産をオーダーメイドで行っている。6月にはポルシェと共同で車載電池セル開発・製造の合弁会社セルフォース・グループを設立した。

今回カスタムセルズへの出資を決めた3社は主に、技術コンサルティング会社P3グループからのカスタムセルズ株取得を通して同社に資本参加する。P3はカスタムセルズがセルの需要家であるポルシェと合弁会社を設立したことから、コンサルタントとしての中立性を保つために資本撤退を決めた。ポルシェはベンチャーキャピタル子会社ポルシェ・ベンチャーズを通してカスタムセルズに出資する。

上部へスクロール