ヴォノヴィア―同業ドイチェ・ヴォーネンに再びTOB―

独賃貸住宅最大手のヴォノヴィアは1日、同業ドイチェ・ヴォーネンに対する友好的な株式公開買い付け(TOB)を再度、実施すると発表した。両社の合併に向けて6月から7月にかけて実施したドイチェ・ヴォーネンへのTOBは失敗したものの、住宅の温暖化対策や家賃上昇の抑制といった業界の課題に対応するためには合併が好ましいとの判断に基づき再チャレンジを決めた。

前回のTOBではドイチェ・ヴォーネン株を1株当たり52ユーロで買い取ることを提案した。今回はこれを53ユーロへと引き上げた。ドイチェ・ヴォーネンの評価額は前回の180億ユーロから数億ユーロ膨らむことになる。50%の株式確保をTOBの成立条件としている。

ドイツではTOBに失敗した場合、対象企業に対するTOBを原則として1年間、実施できない。このためヴォノヴィアは連邦金融監督庁(BaFin)の特別承認を得る必要がある。

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