ハンガリー中銀が追加利上げ、政策金利1.2%に

●利上げは2会合連続、上げ幅は市場予測上回る

●インフレ見通しが目標値で安定するまで利上げを継続=中銀

ハンガリー中央銀行は7月27日、政策金利を0.3ポイント引き上げ、1.2%とすることを決定した。利上げは2会合連続。市場は0.2ポイントの上げ幅を予想していた。景気回復に伴って需要が急増し、物価上昇圧力が強まっていることから大幅な追加利上げに踏み切った。

同国の6月のインフレ率は前月を0.2ポイント上回る5.3%に拡大し、3カ月連続で中銀の上限目標値(4.0%)を上回った。今年1月(2.7%)からの上げ幅は計2.6ポイントに達する。中銀は今後について、年内は4%を超える水準で推移し、2022年半ばに目標値に戻るとの見方を示した。

ハンガリーでは景気回復が加速しており、中銀によると国内総生産(GDP)は7~9月期にコロナ禍前の水準に回復する見通し。通年の成長率は今年が約6%、2022年が5.5%、23年が3.5%と予測している。

中銀は声明で、需要の急速な回復と供給不足が過度な物価上昇を招いていると指摘。インフレ見通しが目標値で安定するまで利上げを継続するとしている。

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