人工知能(AI)を使った自動運転技術でロシア大手のコグニティブバイロットが、農業用ドローンで米国に事業進出する。現地紙ベドモスチが5日報じた。テキサス州に設立した子会社を通じてカンザス、オハイオ、オクラホマ、テキサス、デラウエアの5州で販売を開始する計画だ。
コグニティブパイロットは、AIベースの運転支援システムを開発するコグニティブテクノロジーズと国営金融・デジタルサービス大手ズベルの合弁会社として、2019年に設立された。交通、農業、コンピュータービジョン(知覚情報処理)、AI分野でのデジタル経済プロジェクトの開発を行う。
農業用ドローンの販売目標として2022年末までに約2,000台を計画し、うち米国とカナダで700台、南米で700台を見込む。22~24年ごろの新規株式公開(IPO)を目指し、これに先立ち第三者割当増資を実施する計画だ。