自動車大手の仏ルノーは2日、独・オーストラリア系のリチウム生産会社ヴァルカン・エナジー・リソーシズと電気自動車(EV)用電池に必要となるリチウムの供給を受ける契約に調印したと発表した。契約は2026年からの5年間。年6,000~1万7,000トンを調達する。
ヴァルカンはドイツで地熱水からリチウムを抽出するプロジェクトを手がける新興企業。通常の抽出プロセスと異なり、二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロカーボンでリチウムを生産する。
ルノーは30年までに全モデルの90%をEV化するという目標を掲げており、EV用リチウムイオン電池の原料となるリチウムを大量に確保する必要があることから、ヴァルカンと調達契約を結んだ。契約期間は双方の合意の上で延長が可能だ。
ヴァルカンは欧州自動車大手ステランティスともリチウム供給で合意している。