自律搬送ロボットを開発するクロアチアのスタートアップ企業ギデオン・ブラザーズは3日、「シリーズA」の投資ラウンドで新たに2,690万ユーロを調達したと発表した。リードインベスターは米コッホ・インダストリーズ。ドイツ鉄道グループの投資会社ドイチェ・バーン・デジタル・ベンチャーズを初めて投資家として迎え入れた。調達資金は製品開発の加速と事業拡大に投じる。
ギデオンのロボットは、立体カメラに映る画像を人工知能(AI)で解析して自ら学習する。水平方向はもちろん、垂直方向にも荷物を運べる。主な取引先は物流、製造、小売業界だ。周囲の状況に対応して自動的に搬送できるため、◇顧客の要求水準高まり◇物流取扱量の増大◇取り扱い製品の種類の多様化◇販売経路の多様化◇従業員不足――などサプライチェーンが抱える課題の解決に役立つ。
ギデオンは独ミュンヘンと米マサチューセッツ州ボストンにも拠点を置き、戦略市場の欧州(EU)・米国で事業強化に取り組んでいる。