ロスネフチ、温室効果ガス排出の監視にドローンを活用

●遠隔地における状態確認を容易に

●国内の石油系企業で初めて35年までの「炭素管理計画」を発表

ロシア石油最大手で国営のロスネフチは18日、ドローン(UAV)を使った温室効果ガス排出の監視を強化すると発表した。今年通期で生産施設約290カ所、ガスパイプライン850キロメートルをチェックできる見通しだ。ロスネフチは、「遠隔地で人が出向くのが難しい場所でもUAVを使うことで状態が確認できる」と意義を強調している。

ロスネフチによると、同社はロシアの石油・天然ガス企業で初めて2035年までの「炭素管理計画」を発表した。上流事業における排出原単位(排出量÷生産量)を30%削減して、二酸化炭素(CO2)換算で2,000万トン相当の温暖化ガス排出を予防する。メタン排出原単位(メタン排出量÷天然ガス生産量)は0.25%未満に抑える。また、原油生産にともなって出る随伴ガスを燃焼させないで処理するゼロフレア化を推進する。

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