粗鋼生産5カ月連続で増加、7月は+25%に

独鉄鋼業界団体シュタールが23日発表した7月の粗鋼生産高は前年同月比24.7%増の302万1,000トンとこれまでに引き続き大きく拡大した。増加は5カ月連続。世界経済の回復で需要が伸びていることが大きい。比較対象の2020年7月はコロナ禍で需要が低迷しており、その反動で伸び率が押し上げられたという事情もある。

高炉鋼が26.8%増の211万2,000トン、電炉鋼が19.9%増の90万9,000トンとともに大きく拡大した。銑鉄は25.0%増の193万トン、熱間圧延鋼材は23.8%増の281万2,000トンだった。

1~7月の粗鋼生産高は2,364万1,000トンで、前年同期を18.8%上回った。高炉鋼が21.2%増の1,621万9,000トン、電炉鋼が13.8%増の742万2,000トンとともに拡大。銑鉄は20.0%増の1,494万8,000トン、熱間圧延鋼材は20.9%増の2,110万7,000トンだった。

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