ルフトハンザが乗務員のワクチン接種を義務化

航空大手の独ルフトハンザグループはパイロットと客室乗務員全員に新型コロナウイルスのワクチン接種を義務付ける計画だ。乗務員のワクチン接種を入国条件にする国が多いうえ、目的地の条件に合わせて接種済みの乗務員と未接種の乗務員の勤務スケジュールを区別することは不可能なためだ。広報担当者は『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙に、「乗務員へのコロナワクチン接種を義務化することなしに国際線を運航することは今後、考えられない」と述べた。

子会社スイス・インターナショナル・エアラインズは親会社に先駆け11月15日から全乗務員に接種を義務付ける。客室乗務員労組の会長は接種義務を「理性的でもっともだ」と理解を示している。

ドイツはスイスと異なり、ワクチン接種義務化の法的な裏付けが存在しない。このためルフトハンザは本国の乗務員に対し当面、目的地の入国条件を満たしていることを誓約させることで対応する。その後は従業員代表と協定を結び、接種を乗務員の勤務条件とする意向だ。黄熱病ワクチンの接種についてはすでに従業員代表との協定で義務化されており、これを踏襲する形となる。

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