英ジョンソン首相が内閣改造、ラーブ外相が降格

英国のジョンソン首相は15日に内閣改造を発表し、新外相にトラス国際貿易相を任命した。前任者のラーブ氏は、イスラム原理主義勢力タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した際に休暇を取り、ギリシャで過ごしていたことが批判され、辞任圧力が強まっていた。

ラーブ氏は事実上の降格となる。ただ、ジョンソン首相は同氏が主要閣僚として政権を支えてきたことに配慮し、格下げのイメージ払しょくするため、司法相のほか同国では名誉職となっている副首相を兼任させた。

女性閣僚のトラス氏は国際貿易相として英のEU離脱に伴う日本、豪州などとの貿易協定をまとめた実績が評価され、外相に指名された。同国での女性外相は2人目。保守党政権では初となる。新国際貿易相にはトレベリアン・エネルギー・気候変動相が就任する。

このほか、ウィリアムソン教育相は退任する。同氏はコロナ禍で学校を長期にわたって閉鎖したことで批判を浴びていた。一方、スナク財務相、パテル内相、ウォレス国防相、ジャビド保健相などの主要閣僚は留任する。

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