●天然ガスの輸入価格の値上がりで光熱費が上昇
●来年の平均は目標値の2.5%を大きく上回る約4%に=中銀予測
ポーランド中央統計局(GUS)が15日発表した8月の消費者物価指数は前年同月比で5.5%上昇し、上げ幅は前月から0.5ポイント拡大した。インフレ率の上昇は2カ月連続。天然ガスの輸入価格の値上がりで光熱費が上昇したことが大きい。
「住居・水道光熱費」の上げ幅は前月から0.7ポイント増の6.9%に拡大した。構成比重の大きい「食品・非アルコール飲料」も3.1%から3.9%に上昇。「アルコール飲料・たばこ」は0.2ポイント増の1.8%に上った。上げ幅が最も大きかったのは自動車燃料含む「運輸」の17.8%。「外食・宿泊」(6.6%)、「娯楽・文化」(5.8%)も大きく値上がりした。
同国の中央銀行は今後のインフレ率の見通しについて、年末にかけて低下するものの、来年の平均は目標値の2.5%を大きく上回る約4%になると予測している。