独フォルクスワーゲン(VW)の商用車子会社トレイトンは22日、7-9月期と10-12月期のグループ販売台数が計画を大幅に下回る見通しを明らかにした。半導体やその他の重要部品の供給がひっ迫しているためで、生産調整は年明け以降も続く見通しだ。
部品不足のしわ寄せで8月末から販売台数が減少している。新たに傘下に入った米ナビスターを含むすべてのブランドが該当していることから、全ブランドの調達担当者間で調整を実施。また、ティア1、ティア2のサプライヤーと緊密に情報を交換し、可能な限り迅速に車両を顧客に引き渡せるようにしている。
半導体に関しては主要生産国のマレーシアで新型コロナウイルスの感染が増え、9月上旬までロックダウンが実施されたことが供給不足に拍車をかけている。