農薬・種子大手の独バイエルは22日、有機種子事業に参入すると発表した。有機食品のニーズが世界的に拡大していることから、需要を取り込む意向だ。
温室栽培の主要な野菜であるトマト、パプリカ、キュウリの有機種子を来年、発売する。差し当たり有機食品市場の成長率が高いカナダ、米国、メキシコ、スペイン、イタリアの5カ国に投入する計画だ。「セミニス」と「ド・ルイター」ブランドで販売する。
同社によると、有機種子の世界市場規模は昨年、推定で3億5,500万ドルに上った。今後は年率6.2%のスピードで拡大し、2025年には4億8,000万ドルに拡大する見通しだ。