クロアチアIT大手スパン、IPOで1,300万ユーロ調達

●ザグレブ証取における国内IT企業のIPOはこれが初めて

●投資家の反応は良好、1株当たり価格はオファー上限の額に

クロアチアのIT大手スパン(Span)はこのほど、ザグレブ証券取引所で新規株式公開(IPO)を行い、1億120万クーナ(約1,300万ユーロ)を調達した。同証取における国内IT企業のIPOは過去18年間で初めて。既存市場での事業成長とともに、国際事業の拡大も目指す。

IPOでは普通株196万株(額面価格10クーナ)の新株と、株式資本の29.5%にあたる57万8,200株を販売した。機関投資家や個人投資家の反応が良好で、1株当たりの販売価格はオファー価格帯上限の175クーナとなった。自社株特別プログラムを通して従業員も新株主になった。

スパンはクロアチア東部のオシエクを本拠地とし、国外ではドイツ、英国、スロベニア、ウクライナ、アゼルバイジャン、米国に事業拠点がある。従業員数は500人超。同社によると、過去3年の平均増収率は20%以上で、全売上に占める国外比率は70%に上った。(1HRK=17.19JPY)

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