●エストニアの4億ユーロに上る資金不足が理由
●EUの交通網整備計画では2030年が開通予定
ポーランドとエストニア間の直通運転を目指す鉄道整備プロジェクト、レール・バルティカの開通が当初予定の2025年から2030年に延期される見通しだ。現地紙『バルティック・タイムズ』がこのほど報じたもので、エストニアの資金不足が理由。同国のタービ・アース経済・インフラ相によると、不足額は約4億ユーロに上る。
同プロジェクトのスケジュールについて、欧州連合(EU)の交通網整備計画「汎欧州運輸ネットワーク(TEN-T)」では、開通は2030年とされている。
同相は遅延の理由として、同国が約4億ユーロの追加資金を必要としているほか、建設費全体の見通しが立っておらず費用削減の可能性を探っていることを挙げた。
同相は建設が2026年か27年に完了すれば申し分ないとの見方を示したが、その場合一部区間が単線になる可能性があると述べた。