●21日から11月15日まで、約4週間にわたり実施
●同国のワクチン接種率はEU平均を大きく下回る54%
ラトビア政府は18日、国内で新型コロナウイルス感染が拡大していることを受けて、21日から再びロックダウン(都市封鎖)を導入すると発表した。11月15日まで約4週間にわたって実施する。
同措置によって生活必需品を扱わない店舗や飲食店、娯楽施設の営業が禁止される。夜間(午後8時~午前5時)の外出も禁止となる。学校は幼稚園、小学校の低学年を除き、オンライン授業に切り替わる。
ラトビアの成人のうち、新型コロナのワクチン接種を完了した人は54%で、欧州連合(EU)平均の74%を大きく下回っている。このため感染が拡大しており、10日までの2週間の新規感染者は1万人当たり864人と、EUではリトアニアに次ぐ高水準だ。18日の1,253人の感染、7人の死者が確認された。
政府は感染者が急増して医療体制がひっ迫し、病院が前週から不急の手術や入院を受け入れられない状況に追い込まれたことから、ロックダウン再導入に踏み切った。