風力発電大手CWPと資源商社マーキュリアの欧州合弁、ブルガリアに5億ユーロ投資

●すでに合弁は東欧に19億ユーロを投じて再生エネ事業を推進

●事業対象国はブルガリア、セルビア、ルーマニア、ウクライナ

南東欧地域の風力発電大手CWPグローバルと、エネルギー・鉱物商社の世界大手マーキュリア(スイス)は19日、ブルガリアの再生可能エネルギー事業に10億レフ(約5億1,100万ユーロ)を投資する方針を明らかにした。両社は合弁会社CWPヨーロッパを通じ東欧での事業を推進している。

CWPは単独でもブルガリア北東部の2カ所で設備容量669メガワット(MW)の風力発電事業を進めるほか、太陽光発電事業も行う。今後はCWPヨーロッパを通して風力と太陽光の併設型施設の建設も行う予定。CWPヨーロッパはすでにブルガリア、セルビア、ルーマニア及びウクライナで19億ユーロを投じ、総設備容量2MW規模の再生エネ事業を進めている。

2007年に設立されたCWPグローバルは南東欧で大型の陸上風力発電施設などを展開している。代表的な事業には、セルビアのチブク風力発電所(設備容量156MW)やルーマニアのファンタネレ・コジェアラツ風力発電所(同600MW)がある。

2004年設立のマーキュリアは世界最大規模の独立系のエネルギー・鉱物系商社で、従来型の化石燃料や鉱物のほか、バイオ燃料や電力を含む再生エネの卸売などを行っている。売り上げ規模は1,000億ユーロに上る。(1BGN=67.85JPY)

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