企業再生投資を手がける持ち株会社SBC(デュッセルドルフ)は、経営危機に陥っていた自動車用金属加工部品の製造・開発会社クニップラート(デュッセルドルフ近郊フェルベルト)を買収した。営業力を強化してより多くの新規受注を獲得することで再建を目指す。SBCが25日、明らかにした。
クニップラートの経営責任者にはラルフ・ミッデン氏が就任する。ミッデン氏はコンティネンタル、MANヌッツファールツォイゲ、ポルシェ、アルテガなど自動車・自動車部品メーカーの幹部としての実績があり、自動車業界に詳しい。
クニップラートはナビゲーションシステム、自動車シート、ワイパー、ドアロック、ハイブリッドシステム向けの金属加工部品などを主に手がける。パンチやクリンチング技術分野では独自の地位を築いており、デルファイやブラウプンクト、ボッシュ、ブローゼなどを顧客に持つ。