市場調査大手GfKが10月27日発表したドイツ消費者信頼感指数の11月向け予測値は0.9ポイントとなり、10月の確定値(0.4ポイント)から0.5ポイント上昇した。同数値の改善は2カ月連続。インフレ率の上昇を背景に消費性向が高まったことが大きい。調査担当者は「商品価格のさらなる上昇を避けるために購入を前倒しした方が得策だと市民は考えている」との見方を示した。
高額商品の購入意欲に関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)は前月を6.0ポイント上回る19.4ポイントとなり、昨年12月以来の高水準に達した。改善は2カ月連続。貯蓄性向は大幅に低下している。
所得の見通しに関する10月の指数(同)は14.1ポイント減の23.3ポイントと大幅に低下した。インフレ率の上昇で購買力が下がることを懸念する消費者が増えている。原材料不足を背景に製造業で操短が増えていることも響いた。
景気の見通しに関する10月の指数(同)は1.9ポイント減の46.6ポイントとやや低下した。自動車業界などの生産調整が反映された格好。数値自体は極めて高い水準を保っている。