シュコダ自、半導体不足で25万台減産

●半導体不足は10-12月期に底打ち後、緩やかに改善する見込み

●1-9月は増収増益

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は1日、今年の通期生産台数が予定を25万台下回るという見通しを明らかにした。半導体部品不足が原因で、労組が先月中旬の段階で発表した予測を確認する形となった。シュコダ自では半導体不足が第4四半期(10-12月期)に底打ちした後、緩やかに改善し、来年下半期に回復が実感できるようになるとみている。

1日発表した1-9月期の出荷台数は70万700台と、前年同期から2.9%縮小した。中国が大きく落ち込んで足を引っ張った。同国を除くと8.5%の増加。売上高は10.7%増の133億ユーロ、営業利益は2倍近い9億ユーロに拡大した。

シュコダ自は10月31日、2週間の大幅な生産縮小を終えてチェコ工場が再稼働した。ただ、今後も引き続き減産の必要があると言明している。

シュコダ自は半導体部品待ちの未完成車を万単位で抱え、納期は数カ月に伸びている。例えば、主要市場の一つであるドイツでは中核モデル「オクタビア」は半年待ちという状況だ。

上部へスクロール