ウクライナのスタートアップ、格安低燃費のEVトラックを開発

●価格1万6,000米ドルから、2,000台限定で受注を開始

●バッテリーは容量各4kWhの電池ブロックで構成、航続距離300キロ

ウクライナのスタートアップ、クーロン(Coolon)モータースが安価で低燃費の小型電動トラックを開発している。価格は1万6,000米ドルからで、燃費は走行100キロ当たり7ドルとなる見通し。すでに2,000台限定で受注を開始しており、大口注文では値引きにも対応する。

計画によると、来年から年産規模2,000台で製造を開始する。2024~25年には5,000万ドルを投じて年産能力を2万台に引き上げ、輸出できる態勢を整える。

クーロンの小型トラックは低床モジュラー式プラットフォームを採用している。まずは、ボディデザイン3種、車長3種をラインアップする。レンダリング画像やプロトタイプからはエンジンの上に運転席を配置したキャブオーバー型のボックスデザインであることが見て取れる。フロント・サイドガラスの大きさが印象的だ。車体は側面が平らで、荷物を積み入れ・積み出しやすいデザインとなっている。

駆動方式は前輪及び四輪の2種類、駆動モーターの最大出力は120キロワット(kW:163馬力)、最大トルクは250ニュートンメートル(Nm)。最高時速は90キロだ。搭載する二次電池は容量各4キロワット時(kWh)の電池ブロックから成るリン酸リチウムイオンバッテリーで、航続距離は300キロとなっている。

小型トラックのフリート運用ではロジスティクスとダウンタイム(稼働の休止・停止時間)管理が肝心なため、全システムを監視し、リモートで問題を発見できる管理装置を搭載する。

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