シーメンス―道路信号子会社、売却先候補を5社に選定―

電機大手の独シーメンスが道路信号子会社ユネックスの売却手続きを進めている。経済紙『ハンデルスブラット』の報道によると、売却先候補を5社に絞り込んだもようだ。関連各社は報道内容へのコメントを控えている。

ユネックスは交通料金徴収や信号制御などスマート道路交通制御システムを手がける企業。シーメンスは7月1日付で社名を「シーメンス・トラフィック・システム」から現在のものに変更しするとともに、自立的に活動できるようにした。同子会社は直近の売上高が6億ユーロ強で、利益を計上。大都市の渋滞解消や大気汚染緩和ニーズを背景に需要は伸びており、新規受注高は年率8%のスピードで拡大しているという。

ユネックスの売却先候補に選定されたのは競合キュービック、伊高速道路運営会社アウトストラーダ、チェコの産業持ち株会社PPF、投資会社KKR、ブリッジポイントの5社。買収提示額は5億5,000万~6億ユーロに上るもようだ。

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