●積極買収に伴う投資総額は16.6億ルーブルに上る
●傘下のヤクラスは生徒約1,200万人に学習サービスを提供
ロシアのインターネット大手VK(旧メール・ル)がITを教育に活用するエドテック事業を強化している。最近の企業買収に伴う投資総額は16億6,000万ルーブル(約2,200万米ドル)にも上っている。
VKは今年8月、ベンチャー投資家のアレクサンドル・ガリツキー氏と提携し、eラーニングサイトのスキルボックスとギークブレインズを持ち株会社「スキルボックス」に束ねた。10月にはIT系技能の研修サイト「スキルファクトリー」を取得してスキルボックスに統合した。
このほか、プログラミング、デザイン、マーケティングに重点を置くブラジルのメントラマの株式90%、高等学校の卒業試験と大学入学試験を兼ねる統一国家試験の準備学習に特化したロシアのウムスクルの株式25%も買収している。
また、VKが25%出資する生徒向けオンライン学習大手のウチは今月、宿題プラットフォームのヤクラスを買収した。ヤクラスは到達度に応じて各生徒に課題を割り当てるもので、教師と生徒との通信機能も備える。同社によればロシアのほかアルメニア、オーストリア、ベラルーシ、ドイツ、インド、カザフスタンなどの約5万校に通う1,200万人にサービスを提供しているという。(1RUB=1.54JPY)