●自社株3,605万株と引き換えに、鉱山開発免許の取得権を得た
●セルビア国内の2鉱区が免許の対象
アノード(電極)材料の開発を手がける豪ヴォルト・リソーシズが、ロパ・インベストメンツ(ジブラルタル)との取引により、セルビアのリチウム鉱山開発免許の取得権を得る。バッテリー材料の取り扱いを増やす戦略の一環で、セルビアのリチウム業界への参入を狙う。
ヴォルトはロパから、開発免許2件の申請を済ませているアセナ・インベストメンツの全株式を、自社株3,605万株と交換する形で取得した。免許の対象となるのは、セルビア北西部のヤダル北、中部のリイグの両鉱区だ。
これに加え、ロパの他の子会社エーデルワイス・ミネラル・エクスプロレーションが申請している北西部ペトロヴァチャ鉱区の免許は、承認され次第、ヴォルトが譲渡を受けることが取り決められた。また、全3鉱区の免許が来年5月17日までに下りなかった場合、ヴォルトは契約を破棄する権利を得た。
ヤダル北鉱区は豪リオ・ティントがリチウム開発を進めているヤダル鉱区に隣接する。過去にダイヤ探鉱が実施された際、リチウムおよびホウ酸の埋蔵の可能性が確認されたという。
ヴォルトは来年中に3鉱区の第一期ボーリング調査を完了したい意向だ。