ハイドロジェンプロ、中国THMと合弁設立

水素を生成する電気分解装置を開発・生産するノルウェーのハイドロジェンプロ(HydrogenPro)は17日、中国のTianjin HQY Hydrogen Machinery(THM)と合弁会社の設立について合意したと発表した。まずは、中国の天津に生産能力が年300メガワット(MW)の水電解装置の工場を設ける計画で、次のステップとして、中国以外への事業基盤の拡大も視野に入れている。

天津工場に導入する予定の機械はすでに調達を済ませており、年内に試験生産を開始する予定。同工場は今後さらに拡張の余地がある。合弁会社が生産する電気分解装置は、電力消費を14%削減することができ、他の製品に比べコスト効率に優れる利点がある。

THMは2013年の設立。電気分解装置の部品やシステムのメーカーとして、中国市場向けに製品を供給してきたが、近年は電気分解装置の製造・販売に事業を拡大している。THMは合弁会社に従業員、固定資産、知的財産を移譲する。

合弁会社の出資比率は、ハイドロジェンプロが75%、THMの現在の出資者が25%となる。これにより、ハイドロジェンプロはTHMの知的財産や水電解装置の中核技術を活用した世界市場での事業展開が可能になる。

合弁会社の取締役は5人構成で、過半数はハイドロジェンプロが任命する。また、ハイドロジェンプロの取締役であるJarle Dragvik氏が合弁会社の取締役議長に就任する。

ハイドロジェンプロはさしあたり、約800万ノルウェー・クローネ(NOK)を合弁会社に出資する。今後さらに約4,000万NOKを投資して、総額で約4,800万NOKを投資する予定。

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