スイスの自動車部品大手オートニウムは15日、フェルト素材の防振材「Flexi-Loft」を新開発したと発表した。従来の熱可塑性フェルト素材に代わるもので、ポリエステル繊維とリサイクルコットン(最低50%含有)を配合することで持続可能性を高めた。軽さと柔軟性に優れており、複雑な形状の内装部品に適応できる。
従来のフェルト素材は吸音性や堅牢性に優れる一方、容積が少ないため、車体と取り付け部品との隙間を埋めるための量が多くなり重量の増大を招いていた。「Flexi-Loft」は素材自体の軽さに加え、使用量が少なく済むことから全体の軽量化を実現できる。また柔軟性に優れるため設計の自由度が高く、成型後の堅牢性も確保している。
オートニウムは同製品について、インナーダッシュボードなど複雑な形状の内装部品の防振材に最適としている。欧州市場では2023年に市場投入する予定。