充電サービスの独アイオニティ、ネットワークを大幅拡大

欧州24カ国で電気自動車(EV)の急速充電サービスを手がける独アイオニティは 24日、充電ネットワークを大幅に拡大する計画を発表した。新たに米資産運用大手ブラックロックから出資を受けた上で、新旧の出資者が総額7億ユーロを投資。EV普及に向けたインフラ整備を進める。

アイオニティは現在、400カ所で充電ステーションを運営。出力350キロワット(kW)の充電スタンド約1,500基を展開している。2025年までにこれをステーション数で1,000カ所以上、充電スタンド数で約7,000基に拡大する。新規のステーションではスタンドを当初から平均6~12基、設置する意向だ。既存のステーションでもスタンド数を増やしていく。

ステーションはこれまで高速道路沿いに設置してきた。今後は大都市近郊と交通量の多い幹線道路沿いにも展開し、利便性を高める。また、休憩所を設置して顧客がショッピングや食事をできるようにし、快適性も向上させる。

アイオニティは自動車大手BMW、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン(VW)グループ、フォード、現代グループが2017年に設立した。自動車業界以外の出資者はブラックロックが初めてだ。

ブラックロックは再生可能エネルギー投資部門ブラックロック・グローバル・リニューアブル・パワー・プラットホームを通してアイオニティに出資する。

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