ロステック子会社、盗聴防止機能付スマホを販売

●公的機関用に国内開発のOSを搭載して供給

●一般向けには「アンドロイド11」を搭載

ロシア国営テクノロジー企業ロステックの子会社であるスマートエコシステムが11月初め、盗聴防止機能付きスマートフォン「AYYA T1」の販売を開始した。米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド11」を搭載した機種を1万9,000ルーブル(約265ドル)で一般販売するほか、国内の法執行機関や政府機関に国内開発のOSを搭載した端末を提供する。すでに防衛省と500台の供給合意を交わしている。

「AYYA T1」にはカメラとマイクを一時的に作動停止させるスイッチがあり、検索エンジンやSNSがスマホ使用者の会話を聴取して広告サービスなどに利用できないようにする仕組みだ。ハッカーによる盗聴も防げる。国内通信大手ロステレコムやウイルス対策ソフト大手カスペルスキー・ラボのなどOSを使い、運用試験を行っている。

スマートエコシステムは、情報保護機能がついた高品質の国産モバイル機器の開発を通じ、プライバシー保護が気になる消費者のニーズに沿ったスマホブランドとなることを目指している。

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