フォルクスワーゲン―グループ販売の不振続く、11月は32%減に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が10日発表した11月のグループ新車販売台数は前年同月比31.5%減の61万6,300台へと縮小し、これまでに引き続き30%台の下げ幅となった。減少は5カ月連続。6月までは5カ月連続で増加していたが、半導体不足に伴う生産調整で2ケタ減が続いている。

販売台数を地域別でみると、最大市場の中国が38.0%減の24万2,200台と大きく後退。足元の西欧は29.3%減って18万7,500台となった。中東欧は41.9%減、北米は7.4%減、南米は24.9%減、中国以外のアジア太平洋は9.8%減、中東・アフリカは32.7%減だった。世界販売に占める中国の割合は39.3%となっている。

主要ブランドの販売台数はすべて減少した。乗用車ではVWブランド乗用車が34.7%、アウディが34.6%、シュコダが34.7%、セアトが23.5%、ポルシェが0.3%減少。商用車はVWブランド商用車が22.0%減、MANが5.7%減、スカニアが8.7%減だった。

1~11月のグループ販売台数は816万8,800台で、前年同期を1.7%下回った。中国が11.6%減少して足を強く引っ張った格好だ。西欧と中東欧もそれぞれ0.1%、0.2%落ち込んだ。そのほかの地域は北米が21.3%増、南米が8.0%増、中国以外のアジア太平洋が13.9%増、中東・アフリカが17.6%増だった。世界販売に占める中国の割合は37.1%。

1~11月のブランド別販売はVWブランド乗用車が4.7%減、アウディが2.5%増、シュコダが11.4%減、セアトが13.3%増、ポルシェが9.9%増、VWブランド商用車が1.5%減、MANが30.4%増、スカニアが28.4%増となっている。

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