台湾とスロバキア、多分野での交流深化で協定締結

●スロバキア代表団の台湾訪問に合わせ9つの基本合意を交わす

●半導体分野での提携に向け、両国で作業グループを結成

台湾とスロバキアは9日、両国がさまざまな分野で交流を深化する内容で協定を結んだ。スロバキア代表団の台湾訪問を受けて開かれた両国経済協力委員会第1回会合の合意内容を示すもので、このほかにも両国間提携で9つの基本合意(MoU)が交わされた。

スロバキア代表団は台湾側と、教育、研究開発、貿易、科学パーク、宇宙、観光、スマートシティ、学術研究に関連する基本合意書に調印した。また、台湾・スロバキア経済協力委員会の第2回会合を来年、スロバキアの首都ブラチスラバで開催することでも合意した。

5日から10日までの訪問中、代表団は台湾企業などを対象にスロバキア投資セミナーを開催したほか、教育部(教育省)、外交部(外務省)、交通部(運輸通信省)観光局、新竹科学工業園区(新竹サイエンスパーク)、国家宇宙センター(NSPO)、工業技術研究院(ITRI)を訪れた。

ルチア・キシュ外務省経済開発協力局長は9日の記者会見で、「今回の訪問は一回限りの出来事ではなく、両国間の提携を進めていく力となる」と話し、台湾との関係を重視する姿勢を明確にした。代表団の団長を務めたカロル・ガレク経済副相は、半導体分野における台湾の技術力を高く評価し、両国が同分野における提携に向けて作業グループを結成することを明らかにした。

上部へスクロール