オミクロン株の感染者総数、1週間で5倍に

ロベルト・コッホ研究所(RKI)の16日付週報によると、ドイツ国内のオミクロン株感染者数(感染の疑いが濃厚な人を含む)は累計で325人(11月21日~12月13日)となり、前週同日発表(64人)の5倍に拡大した。このうち112人は全ゲノム解析で感染が確認され、残り213人はオミクロン株に対応したPCR検査で同株への感染が濃厚と判断された。

オミクロン株の国内感染者はほぼ全員、症状が軽いか無症状で、入院患者は1人にとどまる。死亡した人はこれまでのところいない。ワクチン接種完了者は199人で、そのうち23人はブースター接種を受けていた。メクレンブルク・フォーポマーンを除く15州で感染者が出ている。国外で感染した人は90人で全体の28%にとどまっており、大半は国内での感染だ。

症状では鼻炎が58%と最も多く、これに咳が50%、のどの痛みが44%で続いた。

12月6~12日の週(2021年第49週)の同株感染者数は183人だった。新型コロナ感染者全体に占める割合は0.4%で、デルタ株の同99.2%を大幅に下回っている。ただ、オミクロン株は感染者が急速に増えていることから、1月にはデルタ株を抜いて感染の主流となる見通しだ。

同週のオミクロン株の感染者数を州別でみると、最も多いのはデュッセルドルフを州都とするノルトライン・ヴェストファーレンで72人に上った。これにハンブルクが22人、バイエルンが19人、ニーダーザクセンが12人、ヘッセンが11人、バーデン・ヴュルテンベルクとザクセンがそれぞれ9人、ベルリンが8人、ブランデンブルクが6人、シュレスヴィヒ・ホルシュタインが5人、ブレーメンとラインラント・ファルツが各4人、ザクセン・アンハルトとテューリンゲンが各1人で続いた。メクレンブルク・フォーポマーンとザールラントは同週に感染者が出ていない。

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