独鉄鋼業界団体シュタールが20日発表した11月の粗鋼生産高は前年同月比0.3%減の336万6,000トンとなり、9カ月ぶりに後退した。高炉鋼は4.5%増の235万2,000トンに拡大したものの、電炉鋼が9.8%減の101万4,000トンと足を強く引っ張った格好だ。電炉鋼の減少は2カ月連続。銑鉄は5.1%増の220万トン、熱間圧延鋼材は4.3%増の279万4,000トンだった。
1~11月の粗鋼生産高は3,692万6,000トンで、前年同期を13.5%上回った。高炉鋼が16.9%増の2,543万9,000トン、電炉鋼が6.5%増の1,148万7,000トンとともに拡大。銑鉄は15.6%増の2,339万トン、熱間圧延鋼材は14.4%増の3,238万2,000トンだった。