ベトナムの自動車メーカー、ビンファストは1月6日、同社にとって欧州初となる工場をドイツに建設する計画を明らかにした。ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)と協力し、候補地を探している。ドイツ工場では、電気自動車(乗用車、バス)を生産するもよう。工場の開設時期など詳細については明らかにしていない。同社は米国で2024年下半期に電気自動車工場を開設する計画がある。
ビンファストのLe Thi Thu Thuy最高経営責任者(CEO)はドイツに工場を建設する計画について、欧州はビンファストにとって重要な市場の一つになる、と説明する。また、「自動車を船舶で世界に輸出する時代は終わった(特に新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によりこの傾向は鮮明になった)。顧客を真に獲得するためには、市場の近くに工場を持つ必要がある)」との見解を示している。
独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、ビンファストは、存続の危機が危ぶまれている独自動車大手オペルのアイゼナハ工場の取得に関心を寄せているとの憶測もある。