ロシアIT大手ヤンデックスが韓国KTと提携、配達ロボットの開発で

ロシアIT大手ヤンデックスは18日、韓国の電気通信最大手KTと戦略提携することで
基本合意を交わしたと発表した。KTのノウハウを活用しながら、韓国の市場ニーズ
を踏まえた現地仕様製品を開発し、年内にソウルでロボット宅配サービスを開始す
る。ヤンデックスの配達ロボットがアジアで実用化されるのはこれが初めて。両社
は提携強化の可能性も模索していく方針だ。
ヤンデックスによると、韓国は世界でも配達需要が大きい国の一つ。ただ、公道に
おける自動走行ロボット運用は、道路交通法や個人情報保護法の規制が壁となり実
用化が阻まれてきた。政府は実証試験を可能にするため、2023年10月までの特例措
置としてソウル圏など一定の地域を対象に運用を許可した。これを受けて、KTを含
む業界関係者は、全国展開を視野に実用化を急いでいる。
ヤンデックスはこれまでに米国とロシアで自社の配達ロボットの商業運用を開始し
ており、合計で8万5,000件の受注をこなしている。近くドバイでも試験運用が始ま
る予定だ。

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