ポーランド製薬大手ポルファーマ、チェコ同業ゼンティバの買収を計画

ポーランドの製薬大手ポルファーマ(Polpharma)は、チェコの後発医薬品大手ゼ
ンティバ(Zentiva)の買収を計画している。ロイター通信が20日、情報筋の話と
して報じたもので、すでに同社はゼンティバの親会社である米投資会社アドベン
ト・インターナショナルと交渉を開始した。取引額は約40億米ドルと見積もられて
いる。
情報筋によると、アドベントは昨年後半に銀行からゼンティバの新規株式公開
(IPO)の提案を受けた際、IPO市場の鈍化を理由に却下しており、ポルファーマは
それを踏まえて買収に動いたもようだ。ポルファーマはロイター通信に対し、「買
収の対象や提携の機会は国内外で常に模索している」と述べるにとどめ、ゼンティ
バ買収への言及を避けた。
ゼンティバは2009年に仏サノフィの傘下に入ったが、18年にアドベントにより19億
ユーロで買収された。現在はサノフィとのライセンス契約に基づき後発薬及び市販
薬を製造し、40カ国以上に出荷している。チェコ以外にルーマニアとインドに工場
を持つ。
ポルファーマは主力市場のポーランド、カザフスタン、ロシア以外に米国、日本、
韓国でも製品を販売している。

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