BASF―海洋ガスの商業利用に向け中国2社と開発協業―

化学大手の独BASFは12日、海洋天然ガスの商業利用実現に向け中国の石油化学大手中海石油化学(China BlueChemical)、エンジニアリング大手中国五環工程(Wuhuan Engineering)と開発協業すると発表した。二酸化炭素(CO2)排出を抑制するとともに低コストで海洋天然ガスを利用できるようにする。

中海石油化学は南シナ海で採掘した海洋天然ガスを商業利用することを目指す。海洋天然ガスには通常の天然ガスに比べCO2が多く含まれていることから、川下で産業利用するためにはCO2を分離する必要がある。だが分離には大量のエネルギーを消費するうえ、天然ガスのロス、直接的に排出されるCO2の増加という問題があることから、商業利用が難しい。

3社はこの壁をクリアするために開発協業する。BASFは改質触媒、特殊な反応器、プロセス技術からなるソリューションを提供。CO2の排出量を抑えつつ低コストで海洋天然ガスを利用できるようにする。

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